届かない輝きに憧れていたんだ
大学の見学から帰る途中ニューヨークの大学に行きたいレディーバードは
サクラメント私立の大学に行くことを進める母親に対し
苛立ち車の助手席から飛び降り右腕を骨折してしまう。
ピンク色のギブスがとても可愛い。
「Fuck mum」の文字にさえ愛を感じてしまう
18歳ってこんな感じに痛々しかったなぁと
自分の学生時代を思い出させてくれた
クラスメイトの初体験の話にソワソワしたり
近所の庭が大きくて素敵な家に憧れを抱いたり
大親友と喧嘩をしてしまったり
好きな人がコロコロ変わったり
主人公のレディーバードが18歳になった次の日
コンビニで煙草と成人雑誌を買っていたシーンに
昔は煙草もお酒も18禁のピンク色のコーナーも
手が届かないから憧れていたけれど
この年になってみると当たり前にそばにあるものだから
特に関心も興味もなくなってしまっている
届かないものって届かないから輝いて見えるし
いざ手に入れたところで輝きを失ってたりする
でもその一瞬一瞬に感じる感情って宝物で
今は絶対に味わうことのできないものだから
もし子供が出来たら「初めてのこと」はどんなことであれ
大切にしてほしいと思う。いろんな感情で感じてほしい。
素敵な映画に初めて出会ったあの感覚を忘れないでいたい。
そして何より
ティモシーシャラメが美しすぎて直視できないレベルでした。